【大学運営×AI】おすすめAIサービス・ツールまとめ

大学運営にAIを活用するメリットや注目のおすすめAIサービスを徹底解説!

学生募集や事務効率化、学習支援などに役立つ活用例から、失敗しないAI選びのポイントまでわかりやすくまとめました。

この記事は、こんな人におすすめです
  • 入試担当者:志願者データを分析して募集戦略を改善したい方
  • 広報担当者:AIを活用して効果的に受験生や保護者へ情報発信したい方
  • 大学事務職員:問い合わせ対応や業務の自動化で負担を減らしたい方
  • 大学経営層:人手不足を補い、持続可能な大学運営を実現したい方
  • 情報システム担当者:大学全体のDX推進やAI導入を検討している方

ぜひ最後までお読みください。それでは、どうぞ!

目次

大学運営に求められるAIとは?

大学運営において、どんな目的・どんな分野でAIが活用されているのでしょうか?

大学運営におけるAI活用は、職員の事務業務の効率化が主な目的です

具体的には以下のような領域で導入が進んでいます。

「事務効率化」でAIを活用

  • AIチャットボット導入:履修や、入試に関するFAQ(出願方法・必要書類など)をAIが自動回答し、職員の負担を軽減
  • 文書処理自動化:入試願書や奨学金申請などの書類をAI-OCRが読み取り、データ入力を自動化
  • 契約書チェック:研究契約や産学連携協定など多様な契約文書をAIで自動チェック

AIによる事務効率化は時間短縮や省人化などはっきり効果が出やすいので、多くの大学で取り入れられているイメージがあります

広報経営でもAIが活用されることもあります

「学生募集・広報」でAIを活用

  • 志願者傾向分析:過去の入試データをAIが分析し、地域・学科ごとの志望傾向を可視化 → 効果的な募集活動を展開
  • 広告配信の最適化:AIが志望者の検索履歴やSNS閲覧傾向を分析し、ターゲット層に合わせたWeb広告を自動出稿
  • 広報コンテンツ改善:入試案内サイトの閲覧ログをAIが解析し、受験生が知りたい情報を優先的に表示

「経営支援」でAIを活用

  • 学生数予測:志願者数の推移や地域の人口動態をAIが解析し、将来の入学者数をシミュレーション
  • 授業料収入の見通し:学生数予測と連動し、AIが財務シナリオを提示 → 中長期の経営計画に活用
  • 離学率分析:学生の出席・成績・相談履歴をAIが統合分析し、退学リスクを早期に検知 → 経営損失を防止

つまり、大学運営AIのゴールは『正確なデータに基づいて学生募集を最適化し、限られたリソースで効率的に運営すること』

人手不足や環境変化に対応しながら、大学が持続的に発展していくための「頭脳」としてAIを位置づけるイメージですね

実際に、大学でどんなAIが活用されているかは、こちらの記事を参考にしてください ↓

大学運営におすすめのAIサービスまとめ

生成AI・AIアシスタント

職員によるメールや通知文の作成をAIが支援し、議事録や会議資料の要約、報告書の草案作成にも利用されています。
また、海外研究者とのやり取りや留学生対応のための翻訳、学内提案資料のドラフト作成などにも導入事例があります。
さらに、コードレビューや文書チェックを自動化するなど、事務・技術職員を中心に利用が広がっています。

職員さんの作業効率が飛躍的に向上します◎

サービス・アプリ名ChatGPT、Microsoft Copilot、Google Gemini、Knowledge Stack、GET Test & Learning System、知財バディ、Graffer AI Studio、HUE、GaiXer
導入している大学東北大学、大阪大学、千葉大学、熊本大学、芝浦工業大学、名古屋市立大学、近畿大学、近畿大学、他

デジタル化

職員の手書き履歴書や申請書類をAI-OCRで読み取り、システムに自動登録する事例があります。
また、生成AIと連携した電子教科書を導入し、学生の理解度に応じた学習支援を行う試みも広がっています。

さらに、RPAを活用した経理・会計処理の自動化や、学内文書の電子化による一元管理など、業務全般のデジタル変革が進行中です。

「文書の量が多くて、デジタル化が大変…」という問題もAIで解決!

サービス・アプリ名DX Suite、Adobe Acrobat AI Assistant、Dgent、DAIB(Doshisha AI Buddy)
導入している大学長崎大学、同志社大学、他

チャットボット

授業や奨学金、資格試験に関する問い合わせを24時間対応できる仕組みや、学内制度・手続きに関するFAQを自動化する事例があります。
RAG(検索拡張生成)を用いて学内データを学習させ、柔軟かつ正確な応答を実現するケースも増えています。

また、学生向け・教職員向け・外部利用者向けにそれぞれ最適化したポータル連携型チャットボットの運用事例もあり、各部署と連携しながらQAの拡充が図られています。

チャットボットはサービスが多いので、目的に合わせたサービス選びが大事です!

サービス・アプリ名DSELFBOT、BEDORE Conversation、LINE CLOVA Chatbot、SYNALIO、PKSHA Chatbot、ChatPlus、Zendesk AI Chatbot、Microsoft Power Virtual Agents、AI Messenger Chatbot
導入している大学東北大学、早稲田大学、立命館大学、神田外語大学、東京理科大学、立教大学、同志社大学、関西大学、近畿大学、埼玉大学、他

会議録要約

会議や打ち合わせの録音データをAIが文字起こしし、自動で要約する仕組みが導入されています。
学内開発のWebアプリを活用して、1時間の会議内容を短時間で整理できる事例もあります。

さらに、プロンプトを切り替えることで会議録だけでなく、インタビューや研究発表の要約作成にも応用されています。
広報業務や学内共有資料の作成にも利用が広がり、動画・音声データを効率的に扱う基盤として活用が進んでいます。

議事録のAI要約は便利!
学生インタビューや研究発表など、広報分野でも活躍しそうです◎

サービス・アプリ名Notta、Otter.ai、ScribeAssist、学内開発
導入している大学東北大学、他

契約書チェック

研究契約や産学連携協定など多様な契約文書をAIで自動チェックする事例が増えています。
説明同意文書や契約書に潜むリスクを迅速に抽出できる仕組みを整備している大学もあります。

また、AIによる契約レビューは、表現の曖昧さや法的リスクを指摘するだけでなく、修正文案の提案や契約管理まで一貫して対応できるシステムも導入が進んでいます。

契約書の確認は、時間や精神の負担も大きいですよね…
AIによる契約リスクの早期検知で、大学運営の効率性や透明性が高まります!

サービス・アプリ名リーガルフォース、愛(AI)・チェッカー(I・Checker)
導入している大学東北大学、群馬大学、他

音声翻訳

留学生対応や国際会議での円滑なコミュニケーションを目的に、音声翻訳AIの導入が進んでいます。
講義やガイダンスをリアルタイムに多言語翻訳し、留学生や海外研究者に即時提供する仕組みが活用されています。

事務業務では、協定校との打ち合わせや国際会議の議事録作成にも応用されており、日英・日中など複数言語間での双方向翻訳が可能です。
専門用語を登録して精度を高める取り組みも進められています。

音声翻訳AIは、留学生対応や国際交流を後押しします💪

サービス・アプリ名Microsoft Translato、POCKETALK、DeepL Speak、オンヤク
導入している大学東北大学、明治大学、他

アンケート集計、分析

オープンキャンパス参加者、学生、教職員などのアンケートの集計にAIを活用する事例が増えています。
自然言語処理を用いたAIサービスを導入し、自由記述の回答を自動的に分類・整理する仕組みが導入されています。

たとえば、神田外語大学では約1,200件を超える自由記述データを短時間で処理し、回答傾向を抽出する取り組みが実施されました。
また、授業評価アンケートや学生満足度調査などでも、AIによる分類・テーマ抽出が試され、分析業務の効率化に繋がっています。

大学ともなれば、アンケートの回答数が多くて集計も分析も大変…
AIが客観的に分析結果をまとめてくれるのも嬉しいですね◎

サービス・アプリ名Senju、Text Mining Studio、KH Coder、MonkeyLearn、Natural Language API
導入している大学神田外語大学、他

入試問題の作成、採点

大学入試においてもAI活用の動きが広がっています。
立命館アジア太平洋大学(APU)では外国人留学生入試にAIを導入し、提出された文章をAIが定量的に評価する仕組みを実施しました。

また、「問いを立てる力」を評価する研究プロジェクトでは、深層学習を応用し、人間の直感に近い判断を行うAIを開発中です。
将来的には、受験生の思考の質や創造性を測る新しい採点方式や、入試問題の自動生成・改良への応用も検討されています。

公平性を担保しつつ多様な才能を評価するのは、受験生としても嬉しいポイント!

サービス・アプリ名Senju、Gradescope、ETS Criterion、Write & Improve
導入している大学東北大学、立命館アジア太平洋大学、他

ちょっと変わったAI活用事例

特色のあるAI活用事例もご紹介します!

AIによる落とし物対応

近畿大学は、「落とし物クラウドfind」を東大阪キャンパスに導入しています。
学生はLINEから簡単に落とし物の検索が可能となり、AIによるマッチングで返却率の向上が期待されています。
職員の対応負担も軽減され、さらなるサービス強化にもつながる取り組みです。

学生も職員もうれしい!

AIによる検温

津田塾大学では、キャンパスにおける感染症対策の一環として、AI温度検知システム「SenseThunder-Mini」を導入しています。
約0.5秒で推定体温を検知する高精度なセンサーを搭載しており、来校者が端末に顔を向けるだけで、非接触かつ瞬時に体温を確認することが可能です。
守衛は画面を通じて発熱の兆候を把握できます。

「最近、微熱の学生が増えていないか…?」
風邪の流行をいち早く把握できるのも◎

失敗しない「大学向けAIサービス」の選び方

大学運営にAIを導入する際は、以下のポイントをチェックしましょう!

① 要件を明確にする

「学生募集を強化したいのか」「事務効率化を優先するのか」目的をはっきりさせることが重要です。
目的がまとまらない場合は、AI開発企業に相談するのもおすすめです。

② 費用を確認する

クラウド型AIは初期費用を抑えられる一方、利用量に応じてコストが変動します。
様々な企業に見積もり依頼するのがおすすめです。

③ 既存サービスか開発依頼かを検討する

既存サービスで対応できない場合は、AI開発会社へカスタム開発を依頼することも検討しましょう。

大学運営×AIについて、専門家に相談したい!

AI活用について、まずは相談したいのですが…

具体的な目的や、使用したいAIサービスが決まっていない場合は、
AIについて幅広い知識をもつ専門家に相談するのがおすすめです!

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